名古屋市内11駅の駅員の皆様を対象に出前講座をおこないました。
前半の45分で差別解消法の概要と相談センターの役割などについてお話しさせていただきました。
後半の45分では、障害当事者(視覚、車イス各1名)とのシンポジウムを開催。
参加された30名の皆様から、日頃の業務の中での障害者差別にまつわる率直なお話、ご質問を、いくつか伺うことができました。その中で印象に残ったふたつの問答をご紹介します。
① 「すぐに列車に乗りたい」というお客様の対応が間に合わず、ご利用の列車を遅
らせてもらう場合等の対応について…
→車いすを使用して列車に乗車する場合、段差にスロープ板を渡す人員の手配や車いす座席
の調整等で乗降に時間がかかることは、安全が第一ですから「合理的配慮」に欠ける事
はないと思います。ただし、そういう時には理由などを丁寧に説明していただきたいと思
います。(車イス)
① 誘導案内や見守りをお断りされるお客様に対して、安全上の理由により「対応は必要」とお願いしたり、見守りを続けたりすることについて…
→通い慣れた場所なら、付添なしでも目的の場所までいくことができます。見守りなどで誰かが側にいると思うだけで緊張し、思うように動けない方もいるので、もし、見守
りをしていただくなら本人に知られぬよう、少し離れた場所でお願いしたい。安全のためにも良いかと思います。(視覚)
最後に視覚障害の方から
「鉄道会社の私たちへの対応は、とても行き届いてきています。JR東海さんの成長に期待
しています。」とのメッセージがありました。
センター開所以来、交通機関の利用に関する多くの相談を受けております。
この講座をひとつのきっかけにして、双方がより良い方向に向かうことが出来ればと、あらためて強く感じる機会になりました。
後日、JR東海の担当者様から
「出席者の法に関する理解が進み、お身体の不自由なお客様に対してより適切な応対ができるようになったかと思います。」という嬉しいご感想をいただきました。
今後も同業種・異業種の企業様に積極的に出前講座を活用いただきたいと思っております。無料で実施しておりますので、社員研修やセミナーの開催時にご利用ください
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