楠地区会館の職員の方々を対象に、北区社会福祉協議会(以下北区社協)と合同で、「障害者差別解消法」と「合理的配慮」をテーマに出前講座を行いました。
楠地区会館は名古屋市が設置し、地域住民の学習、集会、体育、レクリエーション等、多目的に利用できる施設です。この会館は、『味鋺学区福祉推進協議会』が指定管理者となっており、この地域の方々が運営をしています。
当センター職員が、障害者差別解消法における「不当な差別的取扱いの禁止」、「合理的配慮の提供」について、地区会館利用時に想定される事例を含めて説明を行ったあと、北区社協の福祉教育サポーターと障害当事者の方々と受講者が実際に会館内の環境について確認を行いました。
「視覚障害者の方が多目的トイレを案内され、室内が広くて逆に分かりにくかった。」、「車いすを後ろから押すときには、声をかけて本人に確認してから介助してほしい。」、「知的障害はわかりにくい障害だが、困ったことがないかまずは様子を観察してほしい。声をかけてもよさそうであれば、お手伝いすることはありますかとやさしく声をかけてほしい。」など、障害当事者や障害者のご家族からの経験談をもとに意見交換も行いました。
楠地区会館では以前、知的障害のある方が利用された際に、障害特性としてその時はどうしても靴を脱いで会館内に入ることが困難だったことがあったそうです。会館職員から「靴底をぞうきんで拭いて上がってもらえばよいですよ」と声をかけて対応されたということで、合理的配慮の好事例として皆さんと共有することができました。
このような学習会を企画し、障害理解や差別解消に向けた取り組みを一緒に考えていただいたことで、誰もが利用しやすい地区会館の運営に役立てられることを願っています。
当センターでは、市民及び企業の皆さまに出前講座をご活用いただきたいと思っております。
無料で実施しておりますので、社員研修やセミナーの開催時にもご利用ください。
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